本記事では、ウェビナーの基礎知識、種類、メリットとデメリット、活用事例、成功させるためのコツを解説します。
最終更新日: 2026年5月。活用事例やよくある質問を追加し、内容を最新の情報に更新しました。
ウェビナー (Webinar) とは「ウェブ (Web)」と「セミナー (Seminar)」を組み合わせた造語です。オンライン形式で開催するセミナーを意味し、それに使われるツールを指す場合もあります。ウェブセミナーやオンラインセミナー、インターネットセミナー、eラーニングとも呼ばれます。
昨今では、リアルタイム動画配信サービスの普及にも伴い、ビジネス向けサービスも多く登場していることから、企業が研修などでこの形式を取るケースも増えています。
【ウェビナーとセミナーの違いは?】
ウェビナーとセミナーの違いは、開催される場所 (形式) にあります。ウェビナーは前述のとおりオンラインで行われますが、セミナーは対面式とオンラインの両方で開催が可能です。つまり、セミナーのくくりの中にウェビナーが含まれると考えましょう。
ウェビナー | 対面セミナー | Web 会議 | |
開催形式 | オンライン (一方向配信中心) | 会場での対面 | オンライン (双方向) |
参加人数 | 数十〜数千名 | 会場のキャパシティに依存 | 数名〜数十名 |
双方向性 | チャット・Q&A が中心 | 対面で自由に交流 | 全員が映像・音声で参加 |
コスト | 会場費不要、ツール利用料のみ | 会場費・交通費・運営費 | ツール利用料のみ |
近年、ウェビナーを開催する企業が増えています。その大きな要因に新型コロナウイルス感染症の流行がありました。対面式のセミナーを実施することが難しくなり、実際に会場に赴かなくても研修や講習を受けられるウェビナーに注目が集まったのです。
ウェビナーが注目されるわけを以下にまとめます。
誰もがインターネットにアクセスできる環境が整ったため
動画配信ツールが発達したため
開催するのに、場所や時間に縛られないため
ウェビナーには配信方法によっていくつかのタイプがあります。それぞれの種類を理解しましょう。
ライブ配信は、リアルタイム配信とも呼ばれるウェビナーの種類です。設定された日時にセミナーを生放送で配信します。
チャット機能など、受講者が積極的に参加できる機能を活用すれば、有意義なウェビナーになるでしょう。一方で、配信トラブルのリスクがあるため、細心の注意が必要となるのもこのライブ配信の特徴です。
録画配信は、あらかじめ録画したビデオ動画を配信する方法です。事前に編集された動画なので、ライブ感はないものの、言い間違えなどのミスがないコンテンツを提供することができます。参加者が好きなときに視聴できるのがメリットと言えるでしょう。
また、ライブ配信したセミナーを録画し、それをアーカイブし見られるように設定されたものを、オンデマンド配信と呼びます。
ハイブリッド配信は、対面会場での開催とオンライン配信を同時に行う形式です。会場に来られる参加者はリアルで、遠方の参加者はオンラインで参加できるため、双方の利点を活かせます。
会場とオンラインの両方で質疑応答を受け付ける仕組みを整えておくと、参加者全員が平等に参加できる環境をつくれます。
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前項でも少し触れましたが、ウェビナーは従来のセミナーに比べるとメリットが多くあります。こちらでは、そのメリットを開催者側と参加者側の両方の視点からまとめていきましょう。また同時に、デメリットもご紹介します。
対面式のセミナーと違い、開催日時を調整しながら会場を予約したり、会場設営に時間を取られることがないため、準備の手間が大幅に省けます。当日も、受付や案内、片付けをする必要もないため、多くの作業を省略することができます。
上記に伴い、会場費用や運営スタッフにかかる人件費も削減することができます。また、対面式のセミナーならば紙で配布する資料もあるでしょう。しかしウェビナーなら、PDF や PowerPoint などのフォーマットで配布できるため、印刷費も払う必要がなくなります。
ウェビナーのなによりの利点は、集客です。場所に縛られないため、より幅広い層にアプローチすることが可能となります。会場によっては人数制限をしなければならないこともありますが、ウェビナーなら参加人数に制限を設ける必要もありません。
視聴者側の最大のメリットは、どこからでも視聴が可能なことでしょう。オフラインのセミナーでは、遠方に住んでいたり、外出が困難なケースでは参加することができませんでした。
しかしウェビナーなら、自宅からでも参加できます。PC だけでなく、タブレットやスマホなど、さまざまなデバイスからもアクセスが可能です。
オンラインで開催されるウェビナーなら、受講者はわざわざ移動する必要はありません。これまでかかっていた移動費や、遠方なら宿泊費も不要です。
海外で開催されるウェビナーにも参加が可能なので、交通費と宿泊費がかからないのは大きなメリットです。
従来のセミナーでは、たとえ質問があっても大きな会場で発言するのは勇気がいったかもしれません。しかしリアルタイムで配信されるウェビナーなら、参加者は講演者に直接チャットで質問を送ることができます。オフラインのセミナーよりも断然気軽に、かつ積極的に参加できるのです。
ウェビナーは対面式と違い、参加者の様子をひとりひとり窺うことができません。参加者がどの程度の熱量を持って参加しているのか、アンケートなどを取って探ることが必要となります。また、対面セミナーと比べて途中で離脱されやすいのもデメリットです。
オフラインのセミナーの場合、講演や研修後に感想を言い合ったり、新規案件につながるような談話をしたりと、開催者と参加者のあいだに交流の場を設けることができます。しかし、ウェビナーではこれができません。
もうひとつのデメリットが、配信トラブルでしょう。どんなに準備を万端にしていても、当日不測のトラブルが起こることはあります。
配信がストップするといった明確なものから、雑音や画面の見づらさなど、わかりにくい問題までさまざまです。参加者にとっても大きなストレスとなるケースがあります。
そういった場合に備え、ノウハウとスキルを持った人員を必ず確保しておくことが重要です。
記事: 社会人基礎力とは?人生 100 年時代に求められるスキルを解説どこからでもつなげられるウェビナーは魅力的ですが、通信環境が整っていないと、最悪の場合、視聴できないこともあります。受講前にしっかりとインターネット環境を確認しておき、当日のトラブルを回避する必要があるでしょう。
開催者側のデメリットでも述べた通り、セミナー後の交流が持てないことは、参加者にとってもデメリットとなります。オフラインなら、名刺交換や新たに人脈を広げる場として活用できたかもしれませんが、ウェビナーではそれが難しくなります。
ウェビナーはさまざまな分野で活用されています。代表的な活用シーンを見ていきましょう。
製品デモやリード獲得、社内研修、パートナー向け説明会など、企業活動の幅広い場面でウェビナーが使われています。
対面では難しい遠方の見込み顧客にもアプローチできるため、営業活動の効率化にもつながります。
大学の公開講座や資格取得講座、企業の新人研修など、教育分野でもウェビナーの導入が進んでいます。
録画配信と組み合わせれば、受講者が自分のペースで学習を進められるのも利点です。
医療従事者向けの学会発表や症例検討会、患者向けの健康セミナーなど、医療分野でもウェビナーが普及しています。
住民説明会やパブリックコメントの説明セッション、防災セミナーなど、行政機関でもウェビナーを活用する事例が増えています。
実際にウェビナーやオンラインイベントの運営にワークマネジメントツールを活用し、成果を上げた企業の事例を紹介します。
ゲーム開発会社の Insomniac Games は、対面イベントからライブストリーミングへの移行を迫られた際、プロジェクト管理ツールを活用してワークフローを整備しました。チーム間の連携を可視化し、配信スケジュールや制作タスクを一元管理することで、スムーズなオンラインイベント運営を実現しています。Insomniac Games の事例を読む
OfficeNinjas は、わずか 6 週間で完全リモートのイベント運営体制を構築しました。タスク管理とチームコラボレーションを仕組み化することで、短期間でも質の高いオンラインイベントを提供できたといいます。OfficeNinjas の事例を読む
ウェビナーの基礎知識をまとめてきましたが、ここからはどうやったらウェビナーを成功させられるか、開催のヒントをご紹介します。
ウェビナーの企画から開催、その後の結果検証まで、それぞれのステップで考慮にいれるべきポイントをまとめてみましょう。
企画段階
ウェビナーの目的を明確化し、プロジェクト計画を立てる
ターゲット層およびテーマと内容を決定する
開催規模、日時などの詳細を調整する
配信方法と使用ツールを選定する
ウェビナーの作成者および講演者の選定を行う
開催準備中
資料作成やスライドの用意など、具体的なコンテンツを用意する
ウェビナーに必要な機材 (マイクやパソコン、カメラなど) を準備する
トラブルが発生したときの対策を整える
自社のウェブサイトや SNS などを介して、ウェビナーの告知をする
リハーサルを行う
メールやランディングページを活用して集客施策を実施する
開催当日
十分な打ち合わせを行った上で、配信する
講演者と参加者がスムーズにコミュニケーションが取れるよう対応する
アンケートを行う
開催後
関係者とフィードバックを行う
ウェビナーに関するデータを分析し、結果を報告する
データをまとめ、チーム全員がアクセスできる場所に保管する
ウェビナー (webinar) とは何か、その意味と種類、メリット、デメリット、成功させるポイントをまとめました。
ウェビナーを実施するには、Zoom ウェビナーなど、優れたウェビナーツールが多くあります。しかし、動画配信サービスだけでは「ウェビナー開催」というひとつのプロジェクトを効率よく企画、運用、管理することはできません。より効率的にプランを進められるよう、クラウド型ワークマネジメントの機能を活用しましょう。複数チームに渡る大規模プロジェクトでも、スムーズにコラボレーションを実現するサポートを行います。Asana なら、Zoom と連携し仕事を進められるので、便利です。
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