テレワークでモチベーションを保つ 5 つの戦略 (チーム編)

Julia Martins 寄稿者の顔写真Julia Martins
2025年4月10日
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概要

この記事では、在宅勤務のチームのモチベーション低下を防ぐための 5 つの具体的な取り組みをご紹介します。リーダーとして実践すべきテレワークでの働き方のポイントや、ビジネスやパフォーマンスの生産性を維持するための、おすすめの工夫もまとめました。在宅勤務でモチベーションの低下をチーム内に感じているなら、この記事を参考に、テレワーク環境でのチームマネジメントに役立てましょう。

更新: この記事は、個人ができるテレワークでのモチベーション維持のヒントに関する記述を加え、2025年 4月に改訂されました。

チームと一緒に過ごすハッピーアワーやランチ、コーヒーを飲みながらの会話などは、対面でのコミュニケーションを深め、職場のつながりを強める大切な要素です。しかし、在宅勤務ではこうした機会がなくなり、孤独感やコミュニケーション不足が生まれやすくなります。信頼関係を築くための実績ある方法が使えないため、リモートチームでは、創意工夫によってそのギャップを埋める取り組みが不可欠です。

テレワークでのモチベーションを保つということは、メンバーが「自分はサポートされている」と実感しているかどうかにかかってきます。対面の打ち合わせがないのであれば、コミュニケーションとコラボレーションを行うための新しい方法を取り入れましょう。プロジェクトを可視化して、チームの仕事がより大きな計画の中でどのような役割を果たすのかをチームが理解できるようにすることも大切です。チームがお互いにサポートし合い、真の意味でつながり、そして共に先へ進めるような機会を作りましょう。


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リモートチームの管理を続けていく中で、次の 5 つの戦略はチームに力を与え、チームメンバーや仕事とのつながりを感じさせるのに役立ちます。

1. 可能な限りオーバーコミュニケーションを行う

在宅勤務だと、疎外感を感じてしまいがちです。そんな感覚をメンバーが持たないようにするためには特に、何かを計画するときや、フィードバックを行うとき、賞賛するときは少しオーバーにコミュニケーションを取ることが重要です。

直接のやり取りであれば微笑むだけでも十分ですが、テレワークをしている際はもっと意図的に感情とトーンを伝えるようにしましょう。建設的に批判をしたいのであれば、相手の立場になって考えてみることも大切です。自分の伝えたいことが誤解されてしまう可能性があるだろうか?そうであれば、より明確にコミュニケーションが取れる方法がないか探してみるようにします。

【注意点】オーバーコミュニケーションは明確な意図もなく頻繁にメールや更新情報を送ることではありません。何か新しいことに取り組むときはチームに新しい情報を確実に伝え、新しい感情が生まれたときはそれを共有する場を設けることを重視しましょう。

物事が変化するときには知らせて、必要なコンテキスト情報を把握できるようにすることも不可欠です。部門を横断する対話を促進して、関係者全員の認識を一致させましょう。コミュニケーションツールとしても有効活用できる Asana のように、全チームが信頼できる中心的な情報源を維持することは、そうしたことを実現するための素晴らしい方法です。

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2. 連絡が取れる時間を確保する

前述のとおり、テレワークでは孤独を感じがちですが、チームメンバーが大変な思いをしているときほどこれを実感することはありません。現在、チーム内のコミュニケーションはどのようにとっていますか?コミュニケーションの大半が Slack 等のチャットツールやメール、または Asana などのワークマネジメントツールで行っているなら、どんなときにどのツールを使うのかをはっきりさせることが大切です。

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自分のスケジュールの空き状況を明確にし、チームがあなたと話しやすくなるようなガイドラインを設けましょう。たとえば、ミーティング可能な時間帯を共有したり、定期的な 1on1 ミーティングを設定したりするのがおすすめです。チームメンバーそれぞれが気軽に連絡を取れる時間をあらかじめ確保しておくことで、近況の共有や気持ちのフォロー、ヘルプやアドバイス、あるいはお祝いの言葉などを自然に伝えられる雰囲気を作ることができます。

このようにミーティングのための時間を追加で設定すると、自分の作業時間が少し減るかもしれません。しかし、こうした時間を確保することで、チーム全体がより多くの仕事をこなすために役立ちます。

「仕事の解剖学」インデックスによれば、サポートされていると感じている従業員や、自分たちの仕事が他のチームにどのような影響を与えているかを明確に理解している従業員は、そうではない場合と比べてモチベーションが 2 倍に上がります。あなたがチームの本当の気持ちを聴くことのできる機会を設ければ、チームは最高の仕事ができるようになります。

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3. 対面の会話を大切にする

チームと直接顔を合わせることはできませんが、ビデオ通話はモチベーションアップに繋がる重要なオンラインツールです。動画を通じて、テレワークの体験は電話やメールよりも人間味を感じさせ、チームのつながりを強化します。すべてのミーティングをビデオ通話にする必要はありませんが、ビデオ通話が望ましい、または必要な場合を定めるポリシーを作成しましょう。こうすることで、チームメンバーがオンラインでのコミュニケーションの重要性を理解し、より効果的なやり取りができるようになります。

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また、チームにとっては、まるでオフィスにいるかのように楽しく対面で会話することが非常に重要です。仮想的なハッピーアワーやランチを毎週 1 回開催したり、チームに毎週ゲームを提案してみましょう。井戸端会議ができなくなった今でも、リラックスした会話をするためのスペースを作ることで、チームのつながりが維持され、満足度が向上するはずです。

4. ストレス解消のためのスペースを提供する

テレワークへの移行は難しいものですし、チームはストレスを感じているはずです。ストレスを完全に取り除けなくても、ストレスを解消し今の気持ちをシェアできるようなチャンネルを作るのは、モチベーションを保つための素晴らしい方法のひとつです。気持ちを正直に話すことができれば、リモートワークが終わる頃にはチームは今まで以上のつながりを感じられていることでしょう。

始めるために役立ついくつかのアイデアを紹介します。

チームがつながれるチャンネルを作る

チームやプロジェクト専用のメッセージチャンネルがあると思いますが、今はメンバーが仕事以外のことについて話し合えるチャンネルを作るのに最高のタイミングです。Asana は、#wear-asana-wednesday、#book-club、#downdog (ペットの写真を投稿する場所) のようなチャンネルを運用しています。

「不在」や「サイレント」などの機能を使うようにチームに促す

チームが「自宅」と「テレワーク」の差別化、つまりオンオフの切り替えを図り、息抜きをする手助けをして「常に ON」の気持ちになってしまわないようにしましょう。そのためには、サイレントなどの機能が便利です。また、チームにオフラインであることを伝えることも重要だと言えます。

テレワーク期間も休暇が取れることをリマインドする

テレワークへの移行に伴い、チームメンバーが旅行をキャンセルする必要があった場合、旅行のために申請していた有給休暇もキャンセルしているかもしれません。たとえ「ステイケーション」(自宅でのバケーション) を取るためだけであっても、有給休暇を取るように促すことを検討してみましょう。

柔軟なスケジュールとメンタルヘルスのケアを心がける

チームの中には他のメンバーと比べてテレワークが難しい人がいるかもしれません。特に子育てをしている人は仕事と子供の教育の両立につとめていることでしょう。どのチームの状況も異なりますが、可能であれば、従業員がきちんと自分の責任を果たせるように、柔軟なスケジュールを組めるようにして、メンタルヘルスのケアのために休憩を取ることを推奨しましょう。

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5. チームの一体感を高めるための取り組みを共有する

現在、あなたのチームはさまざまな変化や困難に直面しているかもしれません。たとえば、昨今の新型コロナウイルスの流行がそのいい例です。そのような状況の中で、チーム全体の一体感を高め、社員のモチベーションを維持するために、企業としての社会的責任を果たす方法を考えてみましょう。例えば、地域貢献活動や社会的に意義のある取り組みを通じて、チームの連携を強化することができます。

具体的には、地域の非営利団体との連携や、テイクアウトを提供している地元のレストランへの支援、または地域イベントへの参加など、社員がチームとして協力できる機会を提供することが効果的です。こうした活動を通じて、チームが企業の社会貢献活動 (CSR) に積極的に参加し、会社全体の社会的責任を果たしていると実感できる場を作りましょう。

また、ブレインストーミングセッションを開き、どのように地域社会に貢献できるかを社員全員で考え、意見を交換することで、チームの連帯感を深めることができます。これにより、社員は自分たちが企業の一部であり、社会に貢献しているという意識を持つことができ、仕事にもより積極的に取り組むようになります。


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個人でできる在宅勤務のモチベーションを高めるヒント

在宅だと仕事のやる気が出ないと感じることはよくあります。特に自宅での作業は、プライベートと仕事の境界が曖昧になり、気持ちが切り替わりにくいというデメリットがあるのも事実です。自宅の環境では、スマホやテレビの誘惑に負けてしまったり、長時間同じデスクに座っていることで集中力が低下することもよくあります。しかし、テレワークにはメリットも多く、通勤時間がなくなったり、自分のペースで休憩時間を取れることなどがその一例です。快適に在宅ワークを行い、もう「在宅勤務はやる気が出ない」などと感じないよう、生産性を上げるためのヒントを以下にまとめました。

  • 作業環境を整える: デスク周りを整理し、仕事に集中できる場所を作りましょう。

  • 着替える: たとえ在宅勤務とはいえ、パジャマで作業をしないようにします。仕事モードに切り替えるために軽く着替えましょう。

  • 休憩時間を設ける: 定期的に休憩を取って、長時間同じ姿勢を避けるようにしましょう。

  • テレビを消す: 作業中にテレビをつけると集中力が切れるため、テレビは消すようにしましょう。

  • ポモドーロテクニックを活用する: 25分作業、5分休憩のサイクルで集中力を高めましょう。

  • 適切な作業デスクを用意する: 座りっぱなしにならないように、立って作業できるスペースも考慮できればさらに理想的です。

  • 作業のルーチン化: 仕事の流れを決め、毎日同じ時間に作業を始めるようにしましょう。

リモートチームを効率的に管理する

チームのモチベーションを保つ最良の方法は、チームのつながりを保ち続けること、素の自分を出せるようにすること、そしてどこで働いていたとしてもサポートするという意思を示すことです。リモートワークでのモチベーションの維持についてさらに知りたい方は、チームのコラボレーションやつながりを Asana がどうサポートするのかご確認ください。

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